お金を大量に持っている子供の画像
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世界のお金の歴史、物品貨幣や最古のお金について

人類とお金の歴史をみてみると、古代からお金として通用していたものはには、今では考えられない様々なかたちがあったことがわかります。

「貨幣」というお金のかたちが登場する前の原始狩猟時代には、動物の皮や骨、大きな石や貝殻などがお金の代わりの役目をしていました。

生活の中に家畜としての動物が入ってくるようになると、古代ゲルマン社会のように、家畜の牛がお金として扱われるようになっていきました。

こうしたお金は「物品貨幣」と呼ばれます。

つまり、その部族社会の中で価値が認められているモノが、お金として使われていたわけです。

ありとあらゆるものが物品貨幣として使用されてきたなかでもっとも長く使用されていたものは宝貝の貝殻だといわれています。

宝貝は、日本では別名「小安貝」と呼ばれている小さな貝で、丈夫で数えやすく、偽造しにくいことから、古代中国や10世紀のインド、17世紀のタイ、19世紀のアフリカでも使われていました。


マネーという言葉の語源

お金、つまり「マネー」という言葉の語源は、どこからきているのかというと、ローマ神話において、最高神ジュピターの妻の名はユノ・モネタといいました。

ユノ・モネタは女性の守り神として、結婚、出産、母性を司るだけでなく、豊穣の女神、お金の母としての役割を果たしていたのです。
「マネー」という言葉の語源は、この女神モネタからきています。

そして「鋳造」や「硬貨」とう意味のラテン語の「moneta」。
それが伝わっていくうちに変化し、やがて英語の「money」になったというわけです。


世界最古のお金

これまでに発見されている最古の鋳造貨幣といえば、紀元前7世紀頃リディア王国で作られた「エレクトロン・コイン」だといわれています。
エレクトロン・コインは金と銀の自然合金の貨幣です。

ギリシャのヘロドトスの「歴史」には、リディア人のことを
「彼らは、金、銀を貨幣に鋳造し、小売りに使用したとされている最初の人々」
と記しています。
さらに「リディアの若い女性はみな売春をし、それによって結婚の持参金を手に入れる」
と、驚くべき記述も残しています。

エレクトロン貨幣は、卵型のでこぼこした金属のかたまりです。
大型のものから小型のものまで、それぞれ一定の重量が定められていました。
この価値の貨幣の価値を示す「重さ」を、エレクトロンの表面に打刻することで、貨幣の規格化がはじまったのです。

そして、重量を保証した人物を示すために、リディア王の紋章であるライオン頭部の紋章が刻印されました。
貨幣に刻まれた王家の紋章が人民の中に流布することで、王は宮廷の奥に居ながらにして、王権を誇示することができたというわけです。
さらに、お金を発行して他国に受け入れさせると、お金の発行者は貨幣鋳造税を課し、莫大な利益を得ることができました。

リディアをお手本に、貨幣の鋳造はギリシャ世界に広がり、ヨーロッパ全体に広まりました。
その硬貨の実物が、紀元前560年に建てられたエフェソスの神殿の土台から出土していますが、これらは女神アルテミスへの捧げものとして埋められたものなのです。

英語の「Croesus」には「富豪」や「大金持ち」の意味がありますが、これはリディア王国の最後の王クロイソスの名前が由来になっています。

当時のリディア王国は、領土の川や鉱山から金と銀のエレクトロンの自然合金を産出しており、巨大な富を得ていたのです。
今でも、「クロイソスのような大金持ち」という表現が使われているほど、クロイソス王は富と権力の象徴として伝説的な存在でありました。



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