眼球の構造と名称を書いた画像
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目の構造と働き、人間の目の仕組みを解説

目の表面から目の奥に向かって順に目の中の構造を解説していきます。

1.涙液層

いわゆる涙です。
主涙腺、副涙腺、結膜杯細胞などの分泌物が混合したもので、眼球の表面を潤すことでまばたきをしたときに摩擦で目がダメージを受けるのを防いだり、ゴミが入ったときに洗い流す役割もあります。

また、涙液は黒目の透明性維持にも必要で、目が乾きすぎると視力が下がることもあります。
涙液層の厚さは約10μm前後で、涙液量の平均は約7.0ml程度です。
また正常時のpHは約7.4くらいで屈折率は1.336~1.337といわれています。


2.角膜

いわゆる黒目の部分で、角膜は血管のない透明な組織であり、上皮、ボーマン膜実質、デスメ膜、内皮よりなっています。
角膜の屈折率は目の中で一番大きなウエイトを占めています。
そのため、近視や遠視の矯正手術ではレーザーで角膜の形状を変えて屈折力を変える方法がとられています。

角膜は、一般にほぼ10~11mmの円形または、横楕円形をしており、その中心厚は約0.5mm程度です。

角膜の曲率半径は、前面が約7.7mm、後面が約6.6mmで、全体として凹面のレンズ形状をしています。
角膜の穹曲度は、角膜曲率半径で与えられている中央部の値に比べて周辺部では大きく扁平となっていて、完全な球面形状ではありません。
角膜の屈折率は1.375から1.377程度で、全屈折力は約43D程度となっています。

3.前房

角膜後面と水晶体前面の間を前房といいます。
ここには、屈折率1.335~1,337程度の前房水が満たされていて、眼球形状保持のため重要となっています。

角膜後面から水晶体前面までの間隔を前房深度といいますが、約3mm程度となっています。
一般的に幼児では浅く、20歳くらいで最も深く、さらに年齢とともに再び浅くなる傾向があり、近視眼では深く、遠視眼では浅い傾向にあります。

4.瞳孔

日本人ではいわゆる茶目の部分です。
瞳孔そのものは屈折の要素としての働きはありませんが、眼の中に入る光の量を制限し、その収縮によって、眼の焦点深度を高め、かつ角膜や水晶体による球面収差や色収差の減少に役立っています。


5.水晶体

目の中にあるレンズで、近くを見るときなど周りについている毛様体という部位についている筋肉によりレンズの厚さを変化させ、屈折力を変えることでピントを合わせる機能があります。

また、水晶体は年齢によって硬くなり、調節機能が衰えてくる上、白内障といって白く濁ってしまうことによって視力低下を引き起こす場合があります。
調節機能の衰えも白内障も個人差がありますが、だいたい40歳くらいからゆっくり進行していきます。

手術によってきれいなレンズに交換することで白内障による視力低下は回復しますが、調節機能はなくなってしまいます。

6.硝子体

「しょうしたい」と読みます。
硝子体は水晶体後面と網膜の間に満たされている液体で、ゲル状の透明組織です。
眼球の形態維持や各組織の保護の役割を果たしています。

7.網膜

網膜はカメラのフィルム面に相当し、眼球透光体を通過してきた光の受光面であり、特にそのうちで光受容体の視細胞の密度が極めて高い部分があり、中心視力を決定します。
この視細胞の密度が高く視力のいい中心部以外でも物を見ることはできますが、中心から離れるほど視細胞は少なくなるため、視力も低下していきます。



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