自衛官のイラスト
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自衛官の採用試験や階級、心構えについて

自衛官の採用は大きく分けて、2士という一番下の階級で採用される任期採用と、幹部候補生としての採用の2つに分かれています。

幹部候補生とは、防衛大学校や少年工科学校のような自衛官養成専門の学校出身者です。
任期制採用の退院の最初の満期は2年または3年間となっています。
たとえば、任期制採用で陸上自衛隊に入隊すると3士としてスタートし、まず約3ヶ月の前期新隊員教育課程を受けることになります。
この課程では、女性自衛官と男性自衛官は別の教育隊で行われます。
後期新隊員教育課程も2~3ヶ月間行われ、ここで選考された者は、さらに陸士特技課程へと進むことになります。


一方、防衛大学校や一般大学から幹部候補生として入隊すると、3尉という幹部の階級からスタートします。
外国の軍隊では、一番下の階級である2等兵クラスで入隊した兵士が幹部になることは少ないのです。
つまり入隊の時点で、幹部になるか下士官までしか上がれないかということが決定しているとも言えます。
しかし日本では、2士で採用された叩き上げの自衛官が試験を受けて幹部に昇進していく例は多かったりします。
一般公務員で言えば、ノンキャリアからキャリアへ試験で上がれるのと同じことになります。
能力・経験のある隊員を幹部に昇進させようとする動きは、なかなか開かれた職場といえます。

ただ、昇進すれば必ずしも求めていた待遇になるとは限らず、例えば、「戦車に乗りたくて自衛隊に入った」という人が、幹部に昇進してからはデスクワークの総務課に回されて、戦車の指揮ができなくなった、というようなこともあります。

ちなみに身体検査の合格基準は、男女では若干の差があります。
たとえば、男子は身長155cm以上で肺活量3000ミリリットル以上、女子は身長150cm以上で肺活量2400ミリリットル以上となっています。
視力は男女ともに裸眼視力(メガネやコンタクトレンズをつけていない視力)0.1以上で矯正視力0.8以上などの基準があります。
また体重・胸囲の基準もあり、たとえば、身長170cmの男子の場合、体重52kg以上で胸囲80.5cm以上となっていて、極端な肥満も不合格となります。


自衛官とひとことで言っても多種多様な仕事があるので、次に、陸海空による任務形態の違いや専門職種による適正の違いもあります。
たとえば、海上自衛隊の艦艇乗組員は各人の部署の専門性が特化していて、そのすべての部署が正常に機能して初めて艦が戦闘力を発揮します。
そのため、兵士一人の力だけでは出港すらできません。

一方、地上部隊の歩兵は、見方からはぐれて一人になっても戦闘能力を発揮できるため、1個人には体力から射撃、状況判断能力や通信技術などが総合的に求められるのです。
軍艦乗りの場合は、レーター専門の者や敵潜水艦の音をキャッチするソナーマンなどがいて、それらの人に専門性は求めても総合力を求めることはありません。
また、武器や装備の整備や研究開発をしている者は、兵士というよりはエンジニアか研究者のようなタイプと言えます。
このように自衛隊では、いろいろなタイプの人が適材適所で求められます。
ちなみに、自衛官の採用年齢には27歳未満という年齢制限があります。

自衛隊に入隊したあとは、駐屯地内の宿舎で集団生活をすることになります。
勤務時間と非番があり、休暇もありますが、緊急事態に際しての出勤には対応できるようにしておかなければなりません。
そういう意味では、自衛官は他の職業と比べてプライバシーを保てる時間が少ないともいえます。
その分、給料とは別に衣食住が支給されるので、お金が貯まる人が多いとも言われています。
月給は入隊して訓練を終えたばかりの2士という階級でも16~17万円ほど支給されます。



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