お湯を温めている画像
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体を温める健康効果とは

トマトを常温で4週間保存すれば、新鮮さが失われるのは常識です。
ですが一度、38度のお湯で温めてから、常温で保存したトマトは、4週間たっても新鮮さを保っていたという実験があるのです。
つまり、温めたことでトマトの老化を防いだということです。

トマトやレタスを温めると、細胞の中で熱ショップたんぱく質と呼ばれる物質が増加し、細胞を強化し、若々しさを保つことができるのです。

この魔法のような物質「熱ショックたんぱく質」は、決して特別なものではなく、私たちの体内にはもちろん、ほぼすべての細胞が持っているものなのです。

体内の異物を退治する白血球の一種、T細胞ががん細胞を退治するパワーを比較した実験では、39度まで温めると効果が3倍以上アップするという結果が得られています。
T細胞の中の熱ショックたんぱく質が、39度の環境で約2倍に増えるため、効果が増すのではないかと考えられています。


水分を除けば、ほとんどがたんぱく質でできているのが細胞です。
細胞のたんぱく質は、圧力や活性酸素、ストレスなどですぐに傷つき、熱にも弱いなど、非常に傷つけられやすい性質を持っています。
傷がついたままでは困るので、すみやかに治さなければなりません。
そこで登場するのが熱ショックたんぱく質です。
熱ショックたんぱく質は、細胞のたんぱく質が傷つくとすぐに出動し、修理するのが本来の役目です。

体を温めることによる健康効果は注目を受け「和温療法」が注目されています。
和温療法とは、低温のサウナで体温を少し上げてから保温すると血流がよくなり、血管から放出された一酸化窒素が血管を広げるのです。
これを繰り返していくと、硬くなった血管が柔らかくなるというのです。
和温療法は心臓そのものの治療ではなく、血管を若返らせて症状を緩和する療法です。
そして、血管の若返りは心不全以外の人にもメリットがあります。
心疾患のない人の場合、鼻歌を歌えるくらいのウォーキングを1日30分間、週3日行う程度の運動でも血管を若返らせることができます。

風邪などの病気になると体温が上がるのは体の防衛反応で、体温を上げることで免疫力を上げ、病気を早く治そうとしているのです。
そのため、風邪薬などで熱を下げることは楽にはなるものの、治りが遅くなるといわれるのです。


また、がん細胞は熱に弱いといわれますが、温度によるがん細胞の実験もあります。
がん細胞の周りに免疫システムの主役、T細胞を投入し、35度と39度の環境で活躍の違いを見てみたのです。
39度にしておくとT細胞の中の熱ショックたんぱく質の数がおよそ2倍に増えます。
T細胞ががん細胞を取り囲み退治するのですが、35度で14%だったがん細胞の撃退率は、39度の環境では44%にもアップしたのです。
つまり、体を温めることはがんのような怖い病気を予防することにもなるのです。

体を温める方法はいろいろありますが、無理は禁物です。
エアコンで室温を上げまくったり、サウナに倒れる寸前まで入っていたりといった行為は一歩間違えれば危険な状態を招くこともあります。
のぼせによる転倒事故、熱中症のほか、あまりにも熱い湯で温めるなどすると、血栓ができやすくなるなど、むやみな体温上げは危険が多く、注意が必要です。

安全に体を温めるには、冬場に温かい飲み物を飲んだり、運動をするなどして無理なく体温を上げるようにしましょう。
血管が若返り、血流が良くなれば、さらに体温が上がり免疫力が上がることも期待できます。



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